美容院で染めてから2週間もすると生え際と分け目の白髪って気になりますよね。
できることなら毎月美容院に行きたくても、時間やコストは無視できません。
美容師パパの考え方は。。。
そこで今回は美容師の視点から、ヘアカラートリートメントを併用するときの注意点のお話です。
美容師パパのお客様は併用している方も大勢いらっしゃいます。
自宅で染めてから美容院に行くまでに2週間あけてもらえるとうれしいです
美容院で染めた後、2週間ぐらいで生え際と分け目の白髪って気になりますよね、、、
自宅でヘアカラートリートメントで染める場合
そろそろ美容院で染めようかな?と思ったら、毎週染めていた目立つところも染めるのは我慢して下さい。
前回ヘアカラートリートメントで染めてから最低でも2週間あけることが大切です。
急な用事で生え際の気になるところを染めたりして明日美容院に行こうってこともありますよね。
手軽にいつでも染められるから白髪染めトリートメントを使っているのですから期間をあけずに染めたい時もあります。
今日自宅で染めて、明日美容院で染めても問題ありません。
ただし2週間以内に染めるなら
暗く染めること限定です
ヘアカラートリートメントで染まった髪を明るく染める場合、その時に「ちょっとだけ明るくちょっとだけっ」ていわれることが多いんですが、、、
ちょっとだけって時でも(ちょっとだけが難しいんです、化学的に、、、)
繰り返し染めたヘアカラートリートメントの濃い染料が残っている場合
なのでちょっとだけ明るくするのも色をある程度抜かないといけないんです。
ヘアカラートリートメント同士ならOK!
明るい色・他の色味を使用しても問題ありません。
セルフカラーでブリーチや1・2剤タイプのカラー剤を使用するときは注意!
1・2剤タイプを使用して毛先まで全体染めをする・ブリーチをする場合、繰り返し染めた色がキューティクルに残っていると赤・青・黄色のバランスが崩れて色味が変化して見える場合があります。
ぜひ、美容師さんに相談してください!
2024年現在もインターネットで検索していると、、、
「白髪染めトリートメント」は2週間経てば美容院の施術に問題なし!
のような情報を多く目にするようになりました、、、
専門知識のないまとめサイト(2次情報)などに誤解がないように
美容師の視点からもう少し専門的に解説します。
白髪染めの頻度でもお話した、美容師パパ自作の「回数とダメージの関係の画像」を御覧ください。
1ヶ月1回と3ヶ月に1回白髪染めする場合(全体染め)の毛先のダメージの比較
同じ髪の長さの場合、毎月染めると18倍のダメージですが、3ヶ月に1度の周期にすると6倍のダメージまで減らすことができます。
「ダメージ」を「白髪染めトリートメントの染料」と考えてください。
染めた色は色落ちしていきます。
「2週間」でかなり減少します
「2週間」では残る可能性があります
継続して、長い期間使用している場合
根元の白髪を染めてから「2週間」たっていても、毛先に「繰り返し染めた白髪染めトリートメント」の影響が残る場合があります。
次に美容院でする施術が
根元のリタッチ以外に薬剤を毛先まで全体に使用する場合(全体染め、パーマ、縮毛矯正)などは
「2週間」に限らず、事前に担当美容師さんに相談したほうが安心です。
美容師にヘアカラートリートメントで染めた事を伝えてください。
この2つの場合は、前に何で染めたのかわからない場合、ストランドテストと言って数本の毛に薬剤をつけて確認したり等美容師がリスクを回避する作業で時間がかかってしまう事があります。
今より明るくしながら色を抜きますがダメージが大きいです。
痛まずに色を抜きますが黒髪は明るくなりません。
徐々に色が落ちていくので時間が必要です。
担当美容師と相談して最適な方法を選んで下さい
など、実際に髪の状態、使用したカラー剤の履歴をカウンセリングして判断していきます。
熱を使う施術をしたら同じ日にヘアカラートリートメントを塗らない事。
ホット系で施術した場合
すぐにヘアカラートリートメントを塗ると実際の色とは違う色に染まる場合があります。
美容師からわざわざ説明がない場合でも、自宅でヘアカラートリートメントを塗る場合は
2.3日おいてから染めるように注意して下さい。
ネットの情報は間違っていることもあります、、、
ヘアカラートリートメントに硝酸銀が配合されているからパーマで緑色になっちゃうって口コミサイトで見たんだけど本当なの??
美容師パパの紹介するヘアカラートリートメントに硝酸銀は入っていないのですが、、、
硝酸銀が配合されているのは
「光で染まるタイプの白髪染め」
美容院と併用できない2つの白髪染め(硝酸銀・オハグロ式)
硝酸銀がアルカリと反応して緑色に変色してしまいます。ヨウ素で少しは戻せますが注意です。
太陽光や蛍光灯の光で染まる白髪染めです。
髪や頭皮にやさしく、朝塗って普段どうりの生活をしていればいいのでとても便利ですが。。
銀塩の光還元作用で染めているため、アルカリ剤(パーマ・カラー剤等)に触れただけで髪が緑色になり元に戻すことがとても困難になります。美容院でカット以外しない方なら、ジアミンアレルギーの人でも染めることができます。染めるのが面倒な人にも使い方を間違えなければ便利な白髪染めです。
オハグロ式といってポリフェノールと鉄塩の反応して黒く発色します。
酸化染料(パラフェニレンジアミン)を使用しない白髪染めです。
オハグロ式といってポリフェノールと鉄塩の反応して黒く発色します。
ナスのヌカ漬けをを作る時に色艶を良くするために釘を入れるのも同じ原理です。
髪は痛みませんが、独特の硫黄臭と髪のごわつき、人工的な色味(黒・青紫)、明るくは染めらません。
利尻昆布の葉緑素で緑色に染まってしまうから使用したら大変なの?
昆布=緑の連想ゲームもありますね、、、
利尻ヘアカラーの成分を見てみましょう。
全成分表示
水,ラウラミドDEA,コカミドプロピルベタイン,ラウレス-4カルボン酸Na,イソペンチルジオール,ヒドロキシアルキル(C12-14)ヒドロキシエチルサルコシン,ポリクオタニウム-10,ココイルアラニンTEA,ココイルグルタミン酸TEA,ラウロイルメチルアラニンNa,ジラウロイルグルタミン酸リシンNa,BG,PEG-32,PPG-3 カプリリルエーテル,リシリコンブエキス,アルギニン,アルギン酸Na,アルテア根エキス,アルニカ花エキス ,エタノール,オオウメガサソウ葉エキス,オクラ果実エキス,オタネニンジン根エキス,オドリコソウ花エキス,オランダガラシ葉エキス,カミツレ花エキス,カワラヨモギ花エキス,クエン酸,グリチルリチン酸2K,ゲンチアナ根エキス,ゴボウ根エキス,加水分解シルク,セイヨウアカマツ球果エキス,セイヨウキズタ葉/茎エキス,センブリエキス,ニンニクエキス,ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム,フェノキシエタノール,フユボダイジュ花エキス,プラセンタエキス,ボタンエキス,ポリクオタニウム-53,ポリクオタニウム-6,ポリクオタニウム-7,マロン酸ビスエチルヘキシルヒドロキシジメトキシベンジル,ユズ果実エキス,ローズマリー葉エキス,ローマカミツレ花エキス,ローヤルゼリーエキス,塩化ヒドロキシプロピルトリモニウムデンプン,加水分解ケラチン(羊毛),加水分解コンキオリン,カキタンニン,乳酸Na,カプリル酸グリセリル,ウンデシレン酸グリセリル,ムラサキ根エキス,ウコン根茎エキス,クチナシ青,水溶性アナトー,HC黄4,4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノール,HC青2,塩基性青99,塩基性茶16,塩基性赤76,塩基性黄57
確かにリシリコンブエキスとして入っています。
しかし、成分解析上は「頭皮の保護・保湿剤」の役割なんです。
髪の毛の茶色は赤・青・黄色の3色で出来ています
赤・青・黄で髪の毛の茶色が見えている場合、赤だけ色が落ちると青・黄色で緑に見えてきますよね。
つまり
白髪染めトリートメントの色が不安定になってちがう色に見えてしまうのが白髪染めトリートメントの変色です。
この緑って色の構成のバランスが崩れて見える緑です。白髪染めトリートメントは髪が痛まないやさしい薬、ゆえに化学的な分解に強くありません。美容師がカラー剤やパーマ剤の使い方を間違えると変色の可能性もでてきます。
光で染まる白髪染めで髪が緑に変色する場合は注意が必要なんです。(ヨウ素を使用して色を抜きますが、ほとんど抜けません。。。この場合はカットして緑の部分の髪を切ってしまわないと直らないレベルです。
白髪染めトリートメントは
自然でなく、化学的な方法で色が抜けることが変色の原因です。
逆を言えば
白髪染めトリートメントからカラーチェンジする場合、ブリーチや透明のヘアマニキュアを使いますが「必ず色が変わって」見えてきます。(色を落とす過程なので当たり前ですが。。)
ヘナや酸性カラー(ヘアマニキュア)で染めた髪、って美容院で明るくしようとブリーチなどしてもほとんど色が抜けません。(明るくならず髪が傷むだけなので後悔するお客様もお見えになるぐらい)
なので
白髪染めトリートメントで変色してしまったならそんなに心配せずに、普通に美容院で治すことも出来ます。
光で染まる白髪染めを使用した緑の変色とは全然違います!!!!
初めまして。ウェブサイトを拝見し、情報量の多さに驚きました。また美容師パパさんのお人柄の暖かさを感じさせる内容に感心し、質問させていただくことにしました。
私は髪が伸びるのが異常に早く一ヶ月に3cmほど伸びます。その上、悲しいことに、多毛・くせっ毛・太く、遺伝性白髪で、美容師パパさんと同じくらいの年齢ですが、白髪も異常に多いです。ほぼ毎週のように自宅で市販の白髪染めでタッチアップをしないといけない髪です。
美容師パパさんのウェブサイトを見て、この先白髪染めのアレルギーにならないように、ヘアカラートリートメント(特にPOLA)も良いなと思いました。しかしリサーチしていると、利尻などのヘアカラートリートメントを使っていて、パーマをかけると、髪が緑色になってしまう事があるので、ヘアカラートリートメントは使用しないようにと書いてあります。
私はパーマをかけていて、これからもかける予定があるので、ヘアカラートリートメントは避けて、市販の白髪染めを使った方が良いのでしょうか?
お忙しいところお手数おかけしますが、お返事宜しくお願い致します。
~さん、連絡ありがとうございます。
まず、利尻の緑色の件にお答えします。
私がパーマをかけたときには経験はないのですが、カラーをした時に若干グレイがかることはありました。
パーマやカラーに含まれるアルカリの作用が強すぎると
色味に作用する事はあると思います。
しかし、この場合の緑は、色を抜くこともできれば、逆に上から白髪染めトリートメントをかぶせることもできるのでそこまで問題にならないと施術した上では感じています。
よく似た話で髪が緑になる原因として、光で染まる白髪染めの硝酸銀が原因の場合があります。
これは治す事がほぼ不可能な緑色です。
ネット上では光で染まる白髪染めの硝酸銀による緑色と情報が錯綜しているようにも感じます。
白髪染めトリートメントを使う場合、レッド系からアッシュ系等、頻繁に色味を変える人には不向きですね!
(これはヘアマニキュアも同様でさらにヘアマニキュアは繰り返し染めた色は抜くことができずカラーチェンジはできません。)
アレルギーに関しては、なってしまってからでは遅いのですが、通常の使い方をしていればそんなに怖がりすぎないでもよいと思っています。
これも普通の白髪染めが体に悪い、アレルギーの危険がと煽りすぎる節もありますが、明治時代から酸化染料ジアミンの白髪染めは白髪を染める事で喜ばれている商品なので!
美容師パパは、自分がアレルギーになりながらも、白髪染めが悪者とは感じてないものです。
話が脱線してしまいましたね。。。すいません
パーマとの併用で通常の市販の白髪染めを毛先まで塗る事は1番ダメです。
1、2回ではわかりませんがパーマのかかりも悪く、汚くなりバサバサしてしまいます。
パーマとの併用で御心配の場合は、明るめの白髪染めトリートメントもよいと思いますよ!
美容師パパより
まとめます。
美容院の併用するためのカラートリートメントとの注意点は大きく5つありました。
色々と細かくお話しましたが、美容師パパはヘアカラートリートメントをしているお客様よりも、ヘナ、ヘアマニキュアをしているお客様のカラーチェンジに悩まされます。
「白髪染めトリートメント」「カラートリートメント」という商品名が
トリートメント=髪によい影響
美容院ではじめてお会いするお客様には、よいイメージでご自宅で使用されている事が多いため
ヘアカラートリートメントを自宅で使用している事をわざわざカウンセリングでお話されない場合もあります。
トリートメントではなく白髪染め
と考えてください。
シャンプー後のトリートメントと同じ作用で髪に有効成分を届けながら、着色できるためリンス(トリートメント・コンディショナー)と同様の使い方が推奨されています)
ヘアカラートリートメント・白髪染めトリートメント
「トリートメント」と名前がつくことで「無条件に安全」なイメージですが
白髪染めの種類の一つと考えてみてください。
すべての白髪染めにメリット・デメリットはあります。
はじめに美容師はカウンセリングで細く聞く場合があるんですが
自宅で染めて怒られるとかではなくて、前回に染めた薬がわからないとプロでも失敗するリスクが高くなります。
一見同じ色明るさに見える髪でも、
これは美容師も経験だけでは絶対わからない部分があるんです。。。
黒染め・ヘナ・ヘアマニキュア・白髪染めトリートメントで染めた髪を明るくするのは、かなり大変。
黒染め・白髪染めを明るくするときはブリーチを数回繰り返しても赤みが取れないことが多く
ヘアマニキュア(酸性カラー)で染めている髪のカラーチェンジは、ほとんど色が抜けずに不可能なことも多いんです。
ロングヘアであれば1年前の黒染めの赤みがまだ抜けずに残っていることも多々あります。
「そんなに前の話は覚えてない、関係あるの?」っていうぐらい髪には影響が残っている事もあるんですよー(T_T)
白髪染めの染料が色落ちしにくいため、短期間で明るくするほど髪が痛みやすくなります
美容師パパの「白髪染めで暗く染まった髪を明るく戻す方法」で解決できるようになりました
ヘナで染めた髪は中々明るくなりません。徐々にカットしながら明るめに薬を変えていきます。
長期間同じ色のマニキュアを使用していた場合は特に色が抜けません。マニキュアを落とす事から変えていきます。
くり返し全体に同じ色のカラートリートメントを使用していた場合は色落ちにピンクやオレンジなどの赤みが残留することがあります。透明のヘアマニキュアなどでダメージを抑え色を落としていきます。
美容師パパは4つとも美容院で施術したことがあります。長期間かかることもあるので美容師との信頼関係も大切です。
美容院とカラートリートメントを併用するための注意点は、
トリートメントだから安心ではなく、担当美容師に必ず伝えること!!!
何度もしつこいですが、忘れないでください!
この後「自分でも実際使って調べよう」とスタートした事が
美容師パパmediaはじまりのきっかけです。
美容院のお客様の話
初めてお会いしたお客様でご自分で普段染めてるとすこし恥ずかしそうにおっしゃられた方がいました。
根元のリタッチとパーマを担当させてもらった時の話です。
ロングヘアで自宅で染めているとのことでしたが、ダメージも色ムラもなかったので(自然に暗めに染まっていました)
気にせずに普通の白髪染めで色を合わせてリタッチして、パーマをかけました。
当時美容師パパの頭のなかは、「自分で染めているのに痛んでいない」ところに疑問が少しあったので
ダメージがあっても均等にかかりやすいパーマ液(システアミン)で通常どおりキレイにパーマがかかり、喜んでいただけました。
その後に安心されたように
実は。。。
アメリカに在住で家族で帰省中
白髪染めはアメリカからインターネットで日本のものを買っている
利尻ヘアカラートリートメントを使っている
アメリカでも田舎の州なのでまわりに美容院が少ない(車で1時間かかる)
というお話を聞いて
なるほどと納得しました。
美容師パパ(セルフヘアカラーリスト)
Since June 30, 2015
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