白髪を染めた後「次に美容院で染めるまでの2週間」
一番気になるタイミングですが、ぐっと我慢している人も多いかと思います。
すぐ生えてきた白髪を毛抜で抜いている人も、お気持ちわかります!!!
そんなとき気になる白髪を
次にしっかり染めるまでの「つなぎ」は、セルフカラーの出番ですよね。
特に部分染めは
染まりにくい「生え際」「もみあげ」に塗り方のコツがあります。
今回は、ドラッグストアで購入できる1.2剤の市販の白髪染めを中心に解説していきます。
白髪染めには、種類とタイプがあります(がまぎらわしい!)
種類×タイプ
で色んな白髪染めが発売されています。
いちばんしっかり染まる種類は「1・2剤」
1.2剤 > ヘナ > (ヘアマニキュア) ≧ カラートリートメント
カラートリートメントよりもちょっと染まりは良いけれど。。。
地肌につくと色が取れないので、ギリギリからは染まりません。(染めのこした白髪が残ります)
ヘナは、粉を水で溶くのが少し面倒かも!
白髪が染まりやすいのは「クリームタイプ」
クリームタイプ ≧ ワンプッシュタイプ ≧ 粉タイプ > ミルキー > 泡
部分染めの目的って
はえてきた気になる白髪をしっかり染めること。ですよねー
根元の白髪はしっかり染まりにくい!のは覚えておきましょう。
クシでとかすことで薬が混ざって染まります。
部分染め以外の場所にも薬が付きやすいのでやや注意です。
白髪を「部分染め」する部分って
ヘアスタイルでも左右しますが、基本的にこの3点を部分染めで対応することが多いと思います。
生活のTPOに合わせて、もちろんお着物でアップスタイルが多い方には”えりあし(ネープ)の表面”も重要なポイントです。
その中で
「もみあげ」って特に染まりにくいですよね。。。
原因は
染まりにくいのは「美容院で塗っても同じ」です。
プロ用の薬なら染まりやすいって、のはウソです。。。
染まりやすくするポイントを解説していきます!
完全にきっちり白い部分だけを塗るのは難しい!!!
できるだけオーバーラップしないように意識してください。
でも
そーすると黒いラインがついてしまいそうですよね。。。
部分染めは
「しっかり30分」
流す直前にクシでとかすだけでもなじみが良くなります。
ジャンボコームはセルフカラーの一家に1本!
細かいクシでは薬を伸ばしすぎてしまうので、美容院ではもっぱらこれを使っています。
どれだけ上手に薬を塗っても、白髪はツンと飛び出てきます!!!
そこで
美容院ではパーマを巻く紙(コールドペーパー)を使いますが、
セルフなら自宅にある「あぶらとり紙」が近いと思います。
(キッチンペーパーやティッシュでは、髪が薬剤を吸収し染まりが弱くなるかも!)
このときイメージするのは
「セメントを埋めるように」
もったいない気持ちを抑えて、たっぷり薬を使うのが大切。
先にペーパーに薬をつけてから貼るのもおすすめです。
美容院のコールドペーパーは安いですが量が多いので、こまめに部分染めしないなら使わないかも。。。
部分染めは頻繁に染めるとよくないって聞くから
できるだけガマン!
急な用事はマスカラタイプの
白髪カバーでごまかしてる!!
こまめにリタッチするときに気になるのは
白髪カバーや白髪かくしスプレーは一時的なので(シャンプーで色がすべて落ちる)
美容師的には1番助かります(次に染めるときの影響なし)
こまめに染めたい時は
「頭皮ケア」と「ダメージケア」をしながら染めることが、長く続けるには大切です。
部分染めは「暗めに染める」ことが中心になるかと思います。
ヘナ・カラートリートメント・ヘアマニキュアは黒髪は明るく染まりません。
使う「種類」をコロコロ変えるのは注意が必要
髪が傷まないから!と
マニキュア・ヘナ・カラートリートメントを交互に使ったりはムラの原因にもなります。
セルフの部分染めには、できるだけ「同じ種類」の白髪染めを続けることを心がけてください。
(ヘナを使っているなら、ずっとヘナを使うって意味です!)
市販の白髪染めの「価格」と髪の傷みは関係ありません!!!
値段が高い白髪染めも付属品(アフターシャンプー、トリートメント付き)だったり。。。で実際のカラー剤の価格は大きく変わらないことも(ロレアルは高価ですが付属品もいっぱいだからかな?)
こまめに部分染めするには「コスパ」も大切。
安い白髪染めでも、必要最低限の付属品(トレー・ブラシ・手袋)でよいなら、部分染め(暗めのリタッチ)には最適です。
根元の白髪を染めても、
毛先は暗いままなのに前回染めた部分は色落ちって早いですよね。。。
ほかが暗いことで、色落ちがとても目立って来るんです。。。
色を長持ちさせるには「毛先を暗すぎにしないこと」
冷静に絵の具と同じ仕組みで考えると。。。
新しく生えてきた部分だけを
暗めの白髪染めを使って「しっかり暗く」染めれば同じ色になりそう!
なんだけど、、、
根元を染めた後に
同じ暗めの色で「全体染め」をすると。。。
もーーーっと毛先は暗く染まります。
(黒の先 漆黒へ)
そうなると
染めるたびに生えてきた白髪がより目立つ=色持ちしない気がしてきます。
そしてもっと暗めの白髪染めでしっかり染めようとする悪循環!!!!
ではどうするか?
実際はこまかくこんな感じで「前回の白髪染め」は色落ちしていますよね。
例えば「5番」で根元も毛先も、いっきに全体染めした場合
前回染めた5番が残った髪にもう一度5番を染めると。。。
5番より暗く感じます。(泡カラーでやりがち!)
そ~なると
前回と同じ色で染めてるのに
そこで再度ジャンボコーム登場!
→→→
右側に向かってじょじょに薬が少なくつくようにイメージして
「グラデーションコーミング」テクニック!!!!!
美容師の隠れたテクニックです。
セルフでもチャレンジできるのでお試しを!
2週間に1回生え際染めていると、だんだん指通りがゴワゴワしてくるの。。。
髪の毛は1ヶ月に約1センチ伸びます。
2週間では0.5センチですよね!
0.5センチだけを狙ってリタッチ・部分染めするのはとても難しいです。。。
どうしてもこまめに染める際は髪が傷んでしまう原因です!(髪が伸びた部分以外にも繰り返し薬が着いてしまう)
そんなときは
美容師パパがセルフカラー用に開発した「せるふトワトリートメント」があります。
「美容院のケアカラーに変える次世代型トリートメント」です。
リタッチ・部分染めの頻度が多くなってしまうときも、安心して染めることができます。
部分染め、暗めのリタッチの白髪染めを選ぶときに、いまいち自分には何がよいの?かわからないって相談を多くいただきます、、、おすすめと言われても自分の髪質や白髪の量なら、どれを選んだら良いのか心配ですよね。
そこで美容師パパmediaでは、2024年に販売している市販・通販・ドラッグストアの白髪染めを可能なかぎりすべて、「国家資格を保持する美容師」が染めて調べました。美容師歴20年以上にわたる「サロンワークの白髪染め経験」を基に染毛・確認しています。
※「部分染め」「暗めのリタッチ」向けの白髪染めを市販~ドラッグストア中心に色・明るさなどを一覧にしています。
(ダークブラウン) |
暗めのダークブラウン |
---|---|
(4 ライトブラウン) |
少し明るめのオレンジブラウン |
4NA ナチュラリーブラウン) |
やや暗めのブラウン |
サロンドプロ ザ・クリーム(ワンプッシュ) ( 4 ライトブラウン ) |
暗めのブラウン |
サロンドプロ ザ・クリーム(ワンプッシュ) ( 5A ダークアッシュブラウン ) |
暗めのアッシュブラウン |
パオン ゴールド ( 3 明るめのナチュラルブラウン ) |
暗めのナチュラルブラウン |
パオン ゴールド ( 5 濃いめのナチュラルブラウン ) |
暗めのブラウン |
パオン ゴールド ( 3M 明るめのマットブラウン ) |
少し明るめのアッシュブラウン |
パオン エッセンスリッチ ( 4 やや明るい栗色 ) |
赤みを抑えたナチュラルブラウン |
(7A ライトアイスブラウン) |
暗めのアッシュ |
(6M マロンブラウン) |
エレガントな印象のマロンブラウン |
ブローネ 香りと艶カラー ( 4ライトブラウン ) |
暗めのブラウン |
ブローネ 香りと艶カラー ( 4aアッシュブラウン ) |
暗めのアッシュ |
ブローネ らく塗り艶カラー ( 4 ) |
やや紫みのある暗めのブラウン |
ブローネ らく塗り艶カラー ( 3R ) |
暗めで深い赤 |
ブローネ らく塗り艶カラー ( 3Cキャラメルブラウン ) |
暗めのイエローブラウン |
サロンドプロ 無香料早染め ( 4 ライトブラウン ) |
暗めのブラウン |
サロンドプロ 無香料早染め ( 5P 深みのあるナチュラリーブラウン ) |
かなり暗い深みのあるレッド |
サロンドプロ 無香料早染め ( 3B ベージュブラウン ) |
暗めのイエローブラウン |
サロンドプロ 無香料早染め ( 4A アッシュブラウン ) |
暗めのアッシュブラウン |
(白髪)
暗めのダークブラウンの白髪染め です。
「髪を傷めずに簡単に染める」をテーマにした泡タイプ。
弱アルカリ性で髪の膨潤を抑えながら、しっかり暗めに染めるのに向いています。
ブローネらく塗り艶カラー3Rロゼブラウンよりも紫みが強い発色です。
セルフカラーの場合
ビーリスは特に時間が短いほどムラに染まりやすくなります。
ビーリス公式サイトには5分・15分のイメージ画像もありますが。。。
ダークブラウンでも
しっかり暗く、髪を傷めずムラなく染めるために
「30分」しっかりと時間を置いてから流すことをおすすめします。
短時間で流す場合
繰り返すとどうしても
毛先だけ暗く染まりやすくなるため注意してください。
リタッチでは「正確に白髪を押さえる」ためにクリームタイプをおすすめしていますが
ビーリスは「泡タイプ」
になる生え際のみピンポイント使いなどワンプッシュでできる利便性も考慮しています。
ツンとしたニオイが気にならない無香料の白髪染め。
コスパもよく部分染めに使いやすいと思います!が早染め10分の下に小さな文字で 放置時間 と書いてあります。
つまり
名前は スピーディですが全体で20分は必要なためそんなに早染めではありません。(色味としては短時間で染めてもブレにくい色調です)
明るさは2~7 色味はブラウンとナチュラリーブラウンの2色。
ビゲンスピーディカラーは「あたたかみのある赤みベースの白髪染め」です。
黒髪を明るくする力もマイルドなためこまめに生え際や部分使いをするなら、コスパも合わせておすすめできます。
低価格=傷むではなく、これを使用して髪が傷んでいる人は、毎回全体染めのようにコームで毛先まで伸ばしていることのほうが原因。
リタッチで使用する分にはしっとりとした手触りも感じられます。
ツンとしたニオイはたしかに気にならないのですが、「無香料」ではないような。。。(ほんのりと香ります)
「真っ黒はいやだから、普通がいいけどちょっとだけ明るくしたい」
そんな、昔ながらの純粋な色味の白髪染めですね。美容師パパも使いやすいです。
ちょっとだけ薬がやわらかいけど。
(白髪)
少し明るめのオレンジブラウンの白髪染めです。
「4」ですが香りのヘアカラー4と比べると明るいブラウンの印象。
パッケージのモデルさんの髪色は全頭白髪の場合の色ですね。
黒髪が多い人ほどモデルさんよりも暗い色に染まったと感じると思います。
逆に
ちらほら白髪で、暗く染まりすぎてしまうと感じる人にはほんのり明るいイメージに。
(黒髪を明るくする力は弱めです)
サロンドプロ ザ・クリームヘアカラー
ニオイがしない快適な使い心地と混ぜる手間を省いたワンプッシュタイプの白髪染め。
明るさは1~7まで広く 色味はロイヤルブラウン ライトブラウン アッシュブラウンなどの6色。
同じワンプッシュタイプの中でも「やや暗めに染めたい人」にはアッシュのバリエーションも多くおすすめです。
特徴的なのは
サロンドプロ無香料早染めクリームよりも無香料、ニオイの刺激もほとんど感じなかったことには驚きです。(無香料の方は?でしたので。。。)
なじませ用のコームはいいんですが、ちょっと使い方が?(コーム状ならミニいらないかな。。。)
ワンプッシュタイプは明るめ?暗め?などの白髪染めの色の特徴が弱く
混ぜるのがめんどうな人に向けて明るめから暗めまで幅広く設定されているため、美容師パパ目線では「器用貧乏で強みのわかりにくい白髪染め」なんですが、
その中でも「サロンドプロザ・クリームヘアカラー」は「暗めの色味が得意」だと思います。
(白髪)
暗めのブラウンに染まる白髪染めです。
光に当たるとちょっと明るく感じる程度のダークブラウン。
同じワンプッシュタイプの中では「赤みがあってやや暗めのブラウン」がサロンドプロの特徴ですね。
赤みを減らしてナチュラルよりにするなら「シエロ ヘアカラーEX クリーム 4 ライトブラウン」
シエロをもう少し明るいベージュ寄りにしたのが「ブローネワンプッシュカラー 4ライトブラウン」
ワンプッシュをお使いの人は、おなじ「4」番で選ぶときの基準にしてみてください。
パッケージのモデルの上の方の影になっている部分の色が「外で光があたったときに見えるかな?」ぐらいで。。。
実際はモデルの毛先の明るさには白髪がどれだけ多くてもならないのでは?と思います。
しっかり暗めに染めたいときは「5~7」を選んだほうが安全です。
パオン エッセンスリッチ
ベーシックなクリームタイプの白髪染め。
明るさは2~6まで 色味はすべて赤みを抑えたブラウンのバリエーションです(栗色と明記)
すべての色が赤みを抑えたブラウンをベースにしているのは「ロレアルパリエクセランス」と同じコンセプト。(ロレアルのほうが明るい色のバリエーションが多い)
色って不思議なもので。。。
暗めに染めると暖色の赤みがある方が明るく感じます!寒色のアッシュと同じで、赤みを抑えると色は暗く感じやすいので覚えておいてください。
暗くても光にあたって赤く感じるのがイヤ!!って時には特におすすめ。
逆に
同じコスパで赤みが強いのが「ビゲンスピーディカラー」
赤みの好き嫌いで使い分けて良いと思います!
(放置時間も同じ20分ぐらいです、どちらも「早染め」って書いてあるけど普通。。。)
エッセンスがリッチかどうかは、いまいち実感湧きません。。。
(白髪)
赤みを抑えたナチュラルブラウンの白髪染め。
パオンリッチクリームは同じブラウンでも赤み少なめ!ネーミングの栗色??まではアッシュじゃないので感じないけど、ブラウンの範囲では確かに赤みは少なめ。
(同じパオンのパオンゴールド3 はパオンリッチ4と同じ明るさでもさらに赤みを抑えたブラウンになっています)
光にあたってもパッケージのモデルさんよりはちょっと暗めをイメージしてください!
黒髪を明るくする力も弱めなので、暗めのリタッチ向きの白髪染めです。
パオンゴールドヘアカラー
パオンGOLDは、50代からの髪の悩み(ハリ・コシ、ボリュームダウン)の変化に着目した白髪染めです。
すでに明るい髪の全体染めが前提の白髪染めになっています。
明るさは3・4・5の3つ 色味はナチュラルブラウンからマットブラウンまで赤みを抑えたブラウンのバリエーションです。
すべての色が赤みを抑えたブラウンをベースにしているのは「パオンエッセンスリッチ」と同じです。
同じパオンの「パオンエッセンスリッチ」よりも、さらに赤みの少ないブラウンが基準になっています。
先にパオンエッセンスリッチを使ってみて、「もっと赤みを抑えたブラウンで部分染めしたい!」ときはお試しあれ!
(白髪)
暗めのナチュラルブラウンに染まる白髪染めです。
パオンエッセンスリッチ 4やや明るい栗色と明るさはほとんど同じ。
さらに赤みを抑えているので、その分少しだけ暗めに感じます。
今回は、こまめに使う手軽さ、コスパの良さ(使わない分はとっておける)
を重視して「部分染め・暗めのリタッチ」に使用する白髪染めをご紹介しました。
もちろん白髪染めはどのブランドでも暗い色を選んで染めれば暗く染まります。
しかし
目的にあったブランドを選ぶと色・明るさの選択肢も豊富な中から選ぶことができます。
ポイントに注意しながら
部分染め・リタッチすれば、セルフカラーでも綺麗をキープすることができます!
「リタッチで使用した薬で全体染めすると暗く染まりやすい」のは覚えておいてください。
生え際やもみあげをササッとぼかしたいときに
”黒髪は明るく染まりません”
これはとっても大切なポイントです。
白髪と黒髪の「コントラストが強くなりすぎない明るさ・色選び」も参考にしてください。
美容師パパの「白髪世代」におすすめカラートリートメントガイド
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